くしゃみ

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ハックションは、ハックシャミから派生した。

この「くしゃみ」は「は、くさめ」から派生した。
「は」は空気を吸うときの口咽の自然音。
「くさめ」は「糞食め」とまじないの言葉を言ったもの。

古代の日本人は悪寒は、悪鬼悪霊の憑依だと思っていた。
それに続く「くしゃみ」は、自分の身体から息とともに魂を吐き出させようとする悪鬼悪霊の仕業だと考えた。
そこで悪鬼悪霊を祓うために、その鬼霊に対して雑言を浴びせる呪言によって、自分の魂を守ろうと考えた。「糞食め」とは「ウンコを食いやがれ」とまじなったのだ。

つまり「ハックション」は自然な発声音ではなくて、周りの人がくしゃみをするときに、「くさめ」とか「くっさめ」とか「はくさめ」とか「はくしょん」とか言っているのを耳にして、日本人が聞き覚えて獲得した言語だということになる。

英語では、くしゃみをするときにatchooと発声する。
イタリア語では、ecciと発声する。
スペイン語では、iachisと発声する。

赤ん坊は日本語では「オギャー」と泣くのも、そういう音で泣くのだと学習したからだ。
げんに、2歳、3歳になると、音感のいい子どもは学習によって、訴求力のある「ワァーン」という泣き声を発声するようになる。
聞き入れてもらえないと、戦略的に、同じ調子で泣かずに「ヴワァーン」「ウッウッ」「アーンアンアン」と旋律を奏でる。

大人に対して、訴求効果のある音域と言語形態を学習した結果だ。

西欧人のように「オォー」と泣くことが少ないのは、ア音の母音が日本語にとって訴求効果が高いからだ。
そんな狡賢いことを繰り返しながら、私たちは言語(発声)と音楽(発声)を覚えていく。

そして会話としての日本語と、旋律としての歌と音階を覚えていく。
これが日本語のベースだ。

七五調とか、5音階とか、日本語は長く、奇数音律と音節に浸ってきた。
「祇園精舎の 鐘のおと 諸行無常の 響きあり」(平家物語)
「古池や かわず飛び込む 水の音」(松尾芭蕉の俳句)
明治になって、西欧化が輸入されてから、偶数言語と、8音階を浸潤させていく。
つまり、ハックションの6音節4分解は明治以降なのだ。

日本人がくしゃみをするときに「ハックション」と言うようになったのは明治以降なのである。

では、江戸時代までは、どんな発声でくしゃみをしていたか。
クサメの3音節2分解で江戸時代まではくしゃみをしていたはずである。
「ク(ッ)サメ」

そんなことを考えた今日。じつは生命医学の資料をずーっと読んでいた。
僕の脳は、多分割思考が強く。一方向には集中思考しないらしい。
だから偏差値が低くて劣等生だった。

つまり集中しているときに、多角的思考を排除できないのである。
なぜ、僕は馬鹿なのだろうか?。

*************以下は読まなくていいです************************

HLA発見 臓器移植医学の始まり
予防医学から予測医学へ
体細胞遺伝子治療には同意
生殖段階の遺伝子治療には反対(継承される遺伝子)
緑の革命の実践
「生態系の扶養能力の範囲内で可能な人間生活の向上」
人口増加/経済発展/食糧生産・供給のバランスシート
マクロ視座からミクロ視座までの食糧生産技術への配慮と行動
大腸菌の三層コーティングの外層への応用
→ ヒト成長ホルモン/Fcタンパク 菌体内生産は今?
サイクロデキストリン アルカリ性下の生成率
→ 医薬/食品/農薬/工業原料
アルカリ・セルラーゼ
→木綿の酵素洗剤への応用
未知の微生物の可能性
ガン発生の要因 低量投与の危険が誇張されている
ガン発生の統計調査
野菜と果物の摂取がリスク低減
葉酸は今?
ビタミンB12不足は今?
ナイアシン
マクロに観て
ガンマ・トコフェロール (食物由来)
アルファ・トコフェロール(サプリ由来)への警鐘
職業暴露
環境暴露
レイチェル・カーソンへの批判
リスクアセスメントの決定
栄養疫学
FFQ(食物摂取頻度調査票)による調査
心疾患への知見/トランス脂肪への警鐘
Ⅱ型糖尿病への知見/アジア系人種が2倍のインスリン抵抗性を持つ+肥満
乳ガンへの知見/脂肪摂取との関連性が認められない。IGF-1ホルモンへの着目
前立腺ガンへの知見/IGF-1 or カルシウム過多(サプリメント)
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こんな医学の資料を読みながら、僕はくしゃみの発音についての考察を続けていた。
だから僕は、こんなにも馬鹿なのだ。

本気でそう思っている。
結論は、僕は何かを考えているときには、つねに余計なことを考えているということだ。
ハックション。

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