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梅雨になると傘の出番だ。現代では傘といえばまずは雨傘を指す。 アンブレラである。 傘は4000年前にはエジプト、ペルシャ、インドなどで使われていた。 しかし雨傘ではなく、日傘であった。 つまり、パラソルの方が起源は古い。 […]

マンホール

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雨の日にマンホールの上に乗ると、靴がすべって足を取られたり、ときには転んだりした経験はあるだろうか。マンホールは、ふだんは気がつかないが、路上のあちこちに存在する。 マンホールと慣習的に読んでいるが、マンホールとは人が入 […]

あじさい

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小学生の頃、集団登校する道ばたにアジサイの花が並んでいる路地があった。 小学生にとっては、雨の中に咲くアジサイは、桜の花よりも興味深かった。 花の色が変化する。 しかし一日のなかで色が変化することはなくて、もっぱら土壌が […]

紅茶

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お嬢様が苦手だ。 お茶の水のアテネ・フランセという学校で僕は英語を鍛えていた。 本当は、フランス語を勉強するつもりだった。 國學院大学で第二外国語にフランス語を履修したからだ。でも入学窓口で 「待てよ、その前に英語を鍛え […]

消しゴム

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小学校1年生のとき、担任の鈴木瑠津子先生から、 「消しゴムを使うのはおやめなさい」 と言われた。 「消しゴムを使うのはまだ6歳の皆さんには、とても難しいことなのよ」 と言われた。 「間違えて書いてしまったことにこそ、お勉 […]

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裸足に下駄、足袋に草履という履き物から、靴下に靴という窮屈な生活になったのは、昭和40年前後である。 アニメや漫画で、足の指を「へ」の字にそり返して描くことがあるが、日本人の足の指が「へ」の字になったのは、靴を履くように […]

国宝カメラマン

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写真家、桑原英文さん。入江泰吉さんの最後の弟子だ。 そして、僕のジャーナリズム界での先輩である。 かつては新潮社フォーカスの写真記者を務めていた。 近畿から紀伊半島の寺院、仏像などを撮影していて「国宝カメラマン」と呼ばれ […]

漱石の手紙

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手紙やハガキを万年筆の直筆でよく出すが、まず返事をもらうことはない。 きっと相手は困惑しているか、迷惑しているんだろう。 僕には手紙についての著書がある。2002年に朝日新聞社から出版された。『心にひびく日本語の手紙』だ […]

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