コラム(column)

kasa

梅雨になると傘の出番だ。現代では傘といえばまずは雨傘を指す。 アンブレラである。 傘は4000年前にはエジプト、ペルシャ、インドなどで使われていた。 しかし雨傘ではなく、日傘であった。 つまり、パラソルの方が起源は古い。 […]

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マンホール

雨の日にマンホールの上に乗ると、靴がすべって足を取られたり、ときには転んだりした経験はあるだろうか。マンホールは、ふだんは気がつかないが、路上のあちこちに存在する。 マンホールと慣習的に読んでいるが、マンホールとは人が入 […]

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パーカー万年筆
(イギリス)

作家であるから、万年筆を使っている。 もっとも小説にしても、ノンフィクション作品にしても、雑誌への記事を書くにしても、現在では、パソコンのキーボードで文字を打ち込むようになってしまった。 よく驚かれるが、ワードは使わない […]

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あじさい

小学生の頃、集団登校する道ばたにアジサイの花が並んでいる路地があった。 小学生にとっては、雨の中に咲くアジサイは、桜の花よりも興味深かった。 花の色が変化する。 しかし一日のなかで色が変化することはなくて、もっぱら土壌が […]

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ターンブル&アッサー
(イギリス)

オーダーしていたシャツがロンドンから届いた。 ターンブル&アッサーである。 シャツは、フランスのシャルベにとどめを刺すと思うが、イギリスのシャツならターンブル&アッサーを着るべきだ。 スーツの聖地がロンドンのセセビル・ロ […]

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紅茶

お嬢様が苦手だ。 お茶の水のアテネ・フランセという学校で僕は英語を鍛えていた。 本当は、フランス語を勉強するつもりだった。 國學院大学で第二外国語にフランス語を履修したからだ。でも入学窓口で 「待てよ、その前に英語を鍛え […]

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消しゴム

小学校1年生のとき、担任の鈴木瑠津子先生から、 「消しゴムを使うのはおやめなさい」 と言われた。 「消しゴムを使うのはまだ6歳の皆さんには、とても難しいことなのよ」 と言われた。 「間違えて書いてしまったことにこそ、お勉 […]

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裸足に下駄、足袋に草履という履き物から、靴下に靴という窮屈な生活になったのは、昭和40年前後である。 アニメや漫画で、足の指を「へ」の字にそり返して描くことがあるが、日本人の足の指が「へ」の字になったのは、靴を履くように […]

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国宝カメラマン

写真家、桑原英文さん。入江泰吉さんの最後の弟子だ。 そして、僕のジャーナリズム界での先輩である。 かつては新潮社フォーカスの写真記者を務めていた。 近畿から紀伊半島の寺院、仏像などを撮影していて「国宝カメラマン」と呼ばれ […]

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漱石の手紙

手紙やハガキを万年筆の直筆でよく出すが、まず返事をもらうことはない。 きっと相手は困惑しているか、迷惑しているんだろう。 僕には手紙についての著書がある。2002年に朝日新聞社から出版された。『心にひびく日本語の手紙』だ […]

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時間

時間がない。生きるのに時間が足りない。僕はあ然とする。 60歳の還暦を目前にして「果たして、あとどれだけ書けるのか」を考える。 あと10年もすれば、僕は執筆できなくなってしまうのではないか。 それは定年退職後に、老後の生 […]

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tv

映像の20世紀

20世紀は「オプティカルの時代」だったという。 写真が普及し、映画が開発され、発展を続け、トーキーからカラーへとさらにCGへと技術革新を遂げてきた。 テレビが発明され、現代社会に、世界のどの国にもテレビによって、世界のど […]

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包帯

僕はいま歯に包帯をしている。 歯周包帯とか歯周パックと呼ばれるモノで、ペースト状のガムみたいな素材を歯と歯ぐきとに伸ばして付着させる。 しばらくすると固まって、歯と歯ぐきを守る包帯になる。 歯周病の手術を受けた後などに、 […]

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リチャード・ジノリ
(イタリア)

フレンチコーヒーに出会ったのは、20歳のときだった。 渋谷駅を降りて、國學院大学へ通う道とは正反対の方角にあるレジュ・ドゥというカフェに通い詰めた。 1978年当時で、小さなカップに1杯のコーヒーが500円だったから、な […]

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ら抜き言葉

僕は作家は、言葉を商う職人だと思っている。 そして言葉には、常に関心を持っているべきだと思う。 だから僕は、言葉についてよく考えることにしている。 さらにいえば、間違った言葉遣いをする、ましてや書くなどとは言語道断だと信 […]

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くしゃみ

ハックションは、ハックシャミから派生した。 この「くしゃみ」は「は、くさめ」から派生した。 「は」は空気を吸うときの口咽の自然音。 「くさめ」は「糞食め」とまじないの言葉を言ったもの。 古代の日本人は悪寒は、悪鬼悪霊の憑 […]

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落語

昭和33年生まれの僕にとって、初代林家三平はヒーローだった。 奇しくも、三平師は1958(昭和33)年に真打ちに昇進している。 テレビ放送の黎明期に、落語家でありながら司会者として瞬時に笑いをとる天才として評判がうなぎ登 […]

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シャルベ

シャルベ
(フランス)

いろいろなシャツを着てきたが、結局はシャルベにたどり着く。 現在のシャツの原型を作ったのがシャルベだ。 それ以前は、襟と袖が分離しているタイプのシャツをシャツと呼んでいた。 英国貴族のドラマ『ダウントンアビー』に登場する […]

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